上州弁読本 目次
〈一章〉音声・音韻転訛
●「イ」と「エ」が時々デンゲッちゃんさね
●母音の転訛を図にしてみると――
●連母音は「エー化現象」が著しい
●半母音の欠落・添加・交替
●カ行子音の濁音化
●サシスは促音の後でツァ・チ・ツ
●バナマ行の三角関係
●りがシー現象
●「シュ・ジュ」の直音化、「シ・ジ」の拗音化
●ラ行子音の撥音化と[r]音の脱落
●その他さまざまな形の撥音化
●めまぐるしく起こる促音や撥音の添加
●助詞「を・は」は昔ャー「ノ・ナ」だった
●ヒとシも時々デングリガエル
〈二章〉文法転訛
●ベーベー言葉の三段活用
●カ変の変
●「居る」の「い」や「行く」の「い」はとれやすい
●聞ぎ知りてイ音便、歩いて七里の促音便
●ナンナンダガナ、カス系動詞が多い
●そりゃー、うまカねーねェ
●「〜(する)よ」は「イ・ー(長音)」及び「ライ・ラー」
●「タッタ」から「タイ」へ
●「〜じゃない」意のガン・ガネ・ガー
●上州弁らしさに充ちる助詞の転訛1.2
●「セ・ヤッセ・ラッセ」と「サ」抜きの「ナイ」
●尊敬語の助動詞「シャル」「ラッシャル」
●上州弁における敬語的表現あれこれ
●慣用句的副詞の使い方
●自在に使い分けられる対称代名詞
●リャー・シャー・キャー現象
●「〜なくても」は「〜ット」or「〜ヤット」
●日々喰う茱萸のウ音便
〈三章〉上州弁の七不思議
●ミツケタけど無かった
●外来語まで上州弁ぽく転訛させる
●使い分けが著しい上州弁
●雨が降ってる、風も吹いてる、なのに……
●時として自動詞の他動詞化が現れる
●「捜す」という意味の「カガヤク」
●「クサル」は時々「濡れる」こと
●お大事なさい・お稼ぎなさい
●反対言葉っツンがあるんさね
●ショッパイ話
●ジョウゴとスイカン・スイハク
〈四章〉上州の風土と自然
●上州弁が、上州江戸言葉、と言われる背景
●開けるはハズス、閉めるはタテル
●地名の転訛とアクセント
●オバー、○○の昔を聞かせらっしゃい
●“あたら精神”でつくられてきた「ツジュウダンゴ」
●ドンドン焼き
●小正月の飾りもの
●オッキリコミとツメリッコ
●オンマケルとウンマケル
●キツネの嫁入り、オトーカの嫁取り
●スートメ、スートメ○○○で廻ーれ
●ブチカッテ、ブチタタカッシャイ
●マンガアレーとオヤマイワイ
●ヒガンバナ
●二月の初午の日にゃ、「シミツカレ」だいね
●伊勢崎もんじゃ音頭
〈五章〉上州弁から視る上州人気質
●上州人には「ノテ系」の人が多い!?
●「ノテ系」に対立する「タッコネー系」
●マッサカ(随分)、ガショウキだいなァ
●「エーラ」の多い邑楽郡は「エーラ郡」
●成為済生と如す
●“気取らない温もり”を醸し出す長音化
●上州ではナカラのシが衆は「シ」
●京へ筑紫に坂東さ
●ズデーとマサカの二つの意
●昔ャー男も女も「オレ」や「オラ」
●「デ・ド」と「ゼ・ゾ」は時々交替する
●「〜どころではない」は「〜ズラーネー」
●今度の活動、観ィ行ッチシタかい
●るンるン・たンたン言葉
●塩加減をみる
●カザル(触れる)の微妙な使い方
●『万葉集・東歌』に歌われる上州人気質
〈資料〉
●接頭辞のついた上州ことば一覧
●上州のことば