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上州弁軽妙に紹介
太田市出身の遠藤さんによれば、上州弁は「ぶっきらぼうだけど、あけっぴろげでからっとした明るさがある言葉」。上州人の気質がそのまま表れているという。十五年前、取材で訪ねたおばあさんが昔ながらの上州弁を話すのを聞いて懐かしさを覚えたことが、連載に取り組むきっかけとなった。「地域の人達の縁(えにし)をテーマに雑誌を作っているので、なくなりつつある地域の言葉を無視するわけにはいかないと思ったんです」連載は百七十回を超えた。筆者独自の分析は、上州人なら思わず「そうそう」とうなずかされる。更に、「悪いね」が「ワリンネー」となることなどから、連母音が長音化する、上州弁の法則も解き明かしている。―「読売新聞」

116の方言文法的に分析
本書は、百十六の方言一つ一つの文法的分析と、背景にある同郷・同時代人への著者のまなざしの、一体化したエッセー集。著者がこのエッセーを書き続け、「今後もあと十年は書きたい」という原動力のなんたるかは、「シマナイ」の項が如実に物語る。ある酒席で聞いた「人間それ位 じゃシマナイさ」。死語に近いこの方言は、著者の耳に懐かしく響き、記憶の糸を微妙にふるわせたという。動詞「死ぬ 」の方言「死む」の、未然形「死まない」。「なんともほのぼのとしてくる心の在りようはぜんたい何なのか――。その、心の在りようこそが、上州の地に縁を結んで生きる自身の、アイデンティティ、そのもののような気がしてならないのだ」―「上毛新聞」

上州弁は相手の心に一気に届く
遠藤さんは、同市を中心に自身が発行しているタウン・マガジン「マイリトルタウン」に、「面 白かんべェ上州弁」を十五年以上連載してきた。同書はそれをまとめたもの。「マッサカ、アッチィやいねー」「行くベー。なんで行がねん、行ぐべーヨ」など、言葉は体験に基づいた場面 設定の中で登場し、微妙なニュアンスの差や使い分けを巧みに解説している。―「群馬よみうり」

おすすめBOOK
上州弁は、一歩間違えると喧嘩しているように誤解されてしまいますが、開放的で、ひとなつっこい方言だと思います。この本は、読んでいて思わず笑いがこみあげてきてしまう一冊です。みなさんもぜひ一読してみてはいかがでしょうか。―「群馬銀行社内報」

「ワリカシ」「チガカッタ」太田の遠藤隆也さん2冊目の上州弁本刊行
同書は、読者の要望に応え約一年ぶり2冊目の誕生となった。「ワリカシ」「チガカッタ」など、威勢の良い上州弁が心温まる物語を織りなす。遠藤さんは「上州の良さ、広くは地方文化のそれぞれの良さを認める価値観につながれば」と話している。昨年、連載をまとめた書籍を発行したところ好評で、「楽しい」「懐かしい」「以前はこんな言い方をしていた」などと、読者から多くの声が寄せられた。「続 面 白―」は、連載に書き下ろしを加えて完成させた。文法的な解釈をベースに、言葉を通 した上州の文化や人柄を描く一方、著者の体験から生み出されたエッセイ集としても楽しめる。―「群馬よみうり」

聞き慣れた方言軽妙に
「ハシッケー。オッピロゲル。ツベタイ――上州弁は、ぶっきらぼうだけど、開けっ広げで、からっとした明るさがある」。同書は静かなブームを呼んだ「面 白かんべェ上州弁」に続く第2弾。聞き慣れた方言を取り上げ、分かりやすく軽妙に紹介している。遠藤さんが上州弁を再確認したのは、自ら編集長を務めるタウン誌の取材で出会った氷屋のおばあさんがしゃべった「完璧な上州弁」だった。「これは文化財だ。後世に伝えたい」と遠藤さんは、16年にわたり上州弁をテーマにエッセーを連載。本書はそれらをまとめた一冊だ。本書では95編の作品の中で5〜6の上州言葉を取り上げており、一つ一つの文法的分析と同時に、背景にある同郷・同人への優しいまなざしも感じとることができる。―「毎日新聞」

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